小1になったわが子のバイリンガル成長記録【途中経過レポ】

バイリンガル育児

わが家は、母=日本語・父=英語のバイリンガル家庭。
家庭内では親とそれぞれの母語で会話するスタイルをとっていますが、ずっと日本の園&学校に通っていることもあって、どうしても生活全体では日本語の比重が大きくなりがち…。

それでも「どちらの言葉も不自由なく使えるようになってほしいな」と思いながら、日々試行錯誤しています!

今回は前回に引き続き、小学1年生になって早1ヵ月…なわが子のバイリンガル度・途中経過を記録として残しておこうと思います。

日本語に関してはもう「発語の遅れ?あったの?」というくらい口達者。英語は環境上どうしても遅れがちだけど、着実に進歩しています!


日本語:

語彙力がぐんぐん伸びる、言い換えチャレンジ期

母と日常的に使う日本語は、同年代の子どもたちと比べても少し先を行っている印象。
「言葉出ないなー」「全然お話してくれないなー…」なんて周りを見ながら少し寂しく思っていた幼少期が嘘みたいです。
普段の会話でも語彙や言い回しの選び方が大人顔負けで、驚かされることもしばしば。

最近のお気に入りは『小学生のための ドラえもん 読解力をつけることば図鑑』。
ちょっと早いかなと思いつつ買ってみたんですが、寝る前の読み聞かせの時によく持ってきて熱心に聞いています。

まだ難しすぎるかな、という表現を飛ばそうとすると「ダメ!ここもちゃんと読んで」と言われる…笑
ヨクキイテルナー

カッコよくなりたい欲の強い娘、“大人っぽい言葉”への言い換えのチャレンジを頑張ってる様子があります。
たとえば弟に嫌なことをされたとき「嫌だからやめて」を「私に失礼だからやめて」と表現してみたり…(ちょっとその言い方どうなの(笑)とは思うけど、新しい言葉を使ってみようという気持ちが素敵!)
こうした言葉のトライ&エラーを通して、確実に語彙センスが育っているのを感じます。

文字はひらがなカタカナを早々にマスターして、興味は漢字へ

私は「子供はたくさん遊ぶべき」派の人なので特に早期教育に力を入れたわけではないのですが、年少の終わり頃から本人がどんどん学びたがって、年中の頃にはひらがな、年長になってからはカタカナと少しの漢字まで覚え始めました。

4月から学校に行き始めて、またひらがなから。
飽きて授業をないがしろにしないかな…という悩みはありますが、ほとんど自分で勝手に覚えたぶん書き順や形が割とめちゃくちゃなので、「これ知ってるよーって思っても、”きちんと、きれいに”書く練習を頑張ってね」と伝えてあります。

余談ですが…
最初は「せっかく楽しく書いているから好きにやらせよう」と時々教えるくらいだったのですが、改めて書いているところを見たら書き順のあまりの崩壊っぷりにクラクラ…笑 
今は持ち帰ってくる宿題のひらがなプリントが矯正のチャンス!とばかりに毎日少しだけ、横から口だしてます!


英語:

根気よく続けた声かけで、苦手意識が解消?

英語に関しては、家庭での父親との会話と、夫婦間の英語のやりとりを“聞いている”くらい。そのため、日本語に比べるとやや苦手意識があるようでした。

以前は、英語でうまく言えなかったときに「もう話したくない!」「今は習いたくない!」と怒ったり、父親がいるのに母親の私にばかり話しかけてきたりと、英語を避けようとする様子も…。
バイリンガル育児の難しさを感じるとともに、子供がポジティブな気分になれるように根気強く声かけを続けてきました

行った声かけの例:

  • 「カナダに行ったとき家族とお話できないと寂しいし、お友達にも言いたいこと伝わらないよ」
  • 「間違いを責めたいんじゃなくて、もっと気持ちを伝えられるように手助けしたいんだよ」
  • パパも大好きな○○ちゃんと話せないと悲しいよ

特に「間違いを責めているわけじゃない」というフレーズは心に響いたようで、日本語みたいには操り切れない英語に対して劣等感みたいなものがあって、話す時に直されることで「自分を否定された!」というような気分になってしまうことが多かったのかなと思います。

言葉というのは相手に伝わって初めて意味を持つもの。○○ちゃんが将来自分の気持ちをちゃんと伝えられるように、パパもママも助けたいんだよ。」ということは注意されて癇癪を起こす娘によく言っていて、(当時4~5歳くらいだったのですぐ忘れてはしまうものの、)その時は納得して癇癪が収まっていました。

同時に「最初は出来なくて当然だよ、○○ちゃんがすごく頑張ってるの、ママもパパもよーくわかってるよ。」という気持ちも伝えていました。(実際幼少期から二言語を使いこなすってすごいと思います。)

繰り返すうちに「間違えて恥ずかしい、怒られてる気がする」という気持ちはなくなったようで、発言も積極的になり、間違いを指摘されても落ち着いて言い直しが出来るようになっています。

父親との会話も増えたし、内容もバラエティに富むように。一度わかってくると、楽しい!と思えるようで、一つ山を越えた感覚があります。

娘、よく頑張った!


マイクラが英語のスペリングルール覚えに大活躍

ちなみに、ここ1年くらいで英語の文字にもどんどん興味を持つようになりました。
そんな娘の英語学習(文字)の陰の立役者は、マインクラフト
家族で使っているNintendo Switchの言語を英語にしていることが多いため、設定をいじれない娘はアイテムを探すのに英単語で検索する必要があります。
「あれが欲しい!そのためには綴りを知らなきゃ!」というモチベーションが自然な学びにつながったようで、スペリングに興味を持つように。

これはチャンス!と思った私たち夫婦、少し工夫をしてみることにしました。

「この音はなんでしょうゲーム」


「○○って英語でなんて言うの?どうやって書くの?」

と聞かれる度、ゆっっっくりと発音して「この音は何でしょうゲーム」を根気よく続けます。

catだったら
私:「ク、ク…?」
娘:「k?」
私:「惜しい、別の方」
娘:「c!」
私:「正解!次はなんだと思う?」
娘:「ク…キャ…ア…a!」
私:「そう、次が最後だよー」
娘:「tだ!」

→正解したら大げさに褒めちぎります

というように、そのまま教えずに考えさせるひと手間のおかげで「この音はこの文字」という感覚がだいぶついてきたように思います。
寝る前の読み聞かせの本も、自分で読んでみたい!と言うようになりました。パパに確認しながら頑張って読んでいます。(下の子はその間飽きてしまいますが…笑)

考える前にすぐ聞いてきていたのが「まず自分で試してみる」という場面が増えて、じぶんはできるんだぞ、という自信が育ってきている様子。

表音文字であるひらがなカタカナと違って、英語のスペリングってとっつきにくいというか、どうやって教えたらいいんだろう…?と思っていたのでマイクラさまさまです!

英語圏の親族とも積極的に話せるように!

以前は、英語圏の親族とのビデオチャットでも恥ずかしがってほとんど発言しなかったのですが、いまでは自分から発言するように
伝わると嬉しいようで、「通じた!」という喜びが、さらに英語への前向きな気持ちを育ててくれているようです。

毎年里帰りをしたり親族が誰かしら遊びに来たりが続いているのもモチベーションをキープするいい刺激になっているのかな。
やっぱり言語習得には「知りたい、伝えたい」という気持ちが大事なんだなと思います。

我が子6歳をネイティブの「6歳レベルの英語」と比べると…?

ちなみに、英語の言語発達レベルの確認にたまに年齢別マイルストーンをチェックしています。
日本語と比べて遅れてるのかなと思っていたけど、気にする程でもないみたい。順調に成長しているようで頼もしいです!

Language development

Most children by age 6:

  • Are able to describe a favourite TV show, movie, story, or other activity.
  • Speak with correct grammar most of the time.
  • Can spell their first name and can write some letters and numbers.
  • Read some simple words.

Milestones for 6-Year-Olds (Alberta Health Services)

会話のスムーズさや語彙量、文法の正しさに関しては一般的な6歳と比べたらちょっと遅い印象を持つ人もいるかもしれませんが、文字に関してはむしろちょっと進んでるかも。
英語を使う絶対量が全く違うぶん始めから遅れは当然だと思っているので、「思ったより覚えるの早いな?」という印象です。

\\英語担当:カナダ人夫にも娘の語学レベルについて聞いてみました//

ネイティブの6歳児のレベルをよく知らないから進んでるか遅れてるかはなんとも言えないけど、日本人的な間違いが多いなとは感じるかも。
でもどんどん上手になっているし、学ぶ意欲もしっかりある。危機感的なものは感じてないよ。

とのことでした!

(日本人的な間違い、言語をしっかり分けていてもやっぱり出ちゃうんですよね。この辺もいずれ記事にできたらと思っています。)


バイリンガル育児、これからの目標は「一人で読書」

今はまだ、日本語も英語も「自分で読むより人に読んで欲しい」段階。

  • 日本語はかなり読めるので自分で読んでいるのを見ることも増えましたが、時間がかかるので貪欲に次から次へと読むまでにはあともう一歩…というところ。
  • 英語はまだ読めない単語も多いので1人読みはまだもう少し先かなぁ…。

読書がひとりで自在にできるようになると、語彙も表現も一気に広がるだろうなーと、夫婦で楽しみにしています!

2つの言語を自然に、楽しく吸収していくこの時期。
焦らず、子ども自身のペースを大事にしながら、これからも見守っていこうと思います☆

おまけ:二個下の弟のバイリンガル育児は今?

二人目は観察がどうしてもちょっと適当になってしまいがちですが…

現在4歳の下の子、日本語はもうぺらっぺら話しております。英語も、(日本語よりはやっぱり不自由そうですが)臆することなくどんどん話しています。
慎重派だった姉とは反対で、とりあえず話して慣れていくスタイル。言語習得には向いてるタイプかも。

最近は複数形と過去形が苦手で苦戦していますが、パパに直されるとちゃんと言い直しているのであと少しかな。

ただ会話は積極的なものの文字への興味があまりなく

日本語:年少の終わりにはひらがなが読めていた姉とは対照的に、年中に上がる直前にようやく自分の名前が読めるようになったくらい。
今はあいうえお表半分くらいは読めるかなー?といったくらいでゆっくりさんです。
自分の名前を書こうとすることは増えましたが、それ以上はまだまだ。

英語:日本語よりは興味持つのが早かったです。アルファベットは年少の初めの頃にはもう完璧でした。catとかの簡単で興味のある単語は少し読めるくらい。年齢を考えると上々です!

子供それぞれの興味や理解のスピードの違いがあると思うので、下の子に関しては今のところは遊びを通して少しずつ吸収する手伝いができたらなと思っています。