【体験談】夫婦別姓って実際どうなの?【メリットデメリット】

国際結婚

日本で生まれ育った中身日本人ハーフの私、結婚したら相手の苗字を名乗ることに何も疑問を持っていませんでした。

ところが、ひょんなことから夫婦別姓になり、今年で8年目になります。

その間アメリカ→イギリス→日本と移住してきたので、私の感じた国による反応の違いや、実際に経験した上でのメリットデメリットなんかも簡単にご紹介しますね!

「男女平等!」と意気込んでいるわけでもなく、「夫婦別姓なんておかしい!」と嫌悪感を持っているわけでもなく、ただ偶然夫婦別姓状態になったまま維持している私たちのフラットな体験談を残してみようと思います!

なぜ私たちが夫婦別姓になったか

まずここからですよね!

何をどうしたら想定外に夫婦別姓になるのか、ツッコみたくてうずうずしてたよ!

ねー!私が一番びっくりしてる…!

夫の苗字が少し特殊で、彼が名前の変更を考えていた

当時は彼氏だった夫の苗字が、学校でいじめられやすいだろうなーというちょっと特殊な苗字でした。

とても素敵な人だったので、「苗字はちょっと嫌だけどそれも彼の一部!」と受け入れる覚悟をしていたんですが…

婚約した時、彼が「僕苗字変えようと思うんだよね。君の苗字にしてもいいし、僕が新しい苗字にしてもいいし」と言ったんです。

え、そういう選択肢もあるんだ!

と目からうろこだったのを覚えています。

当時は日本語なんて全然話せなかった彼が私の日本の苗字を名乗っているところを想像するとなんだかしっくりこなくて、「じゃぁ彼が名前を変更してから私もそれに合わせよう」ということで話がまとまりました。

転職・引っ越しが重なり多忙、手続きを後回しにしているうちに…

その後アメリカで結婚式&手続きをして、晴れて夫婦に!

名前の変更も頭の片隅にあったのですが、夫の転職、イギリスへの引っ越し、地盤固めなどがあり後回し後回しに…

すこし落ち着いてきたあたりで「さて、名前…というか日本側にも婚姻の届ださないと…」と思って調べた時、衝撃の事実を知ります。

外国人との婚姻による苗字の変更は、結婚から6ヵ月以内

そんなルールが…!てかそもそも結婚を知らせるのも3ヵ月以内にって書いてある…すみません…

この時点で簡単に夫婦同姓にする選択肢がなくなり、変えたい場合は日本で家庭裁判所に行かないと行けません。

夫と同じ姓にしたいというだけなので多分認められはするだろうなとは思うのですが、結構時間がかかるようで、日本に長く滞在しなくてはいけない…。

その時点でまだ夫の苗字変更のめども立っていなかったので、このまましばらく夫婦別姓ライフが続きます。

上の子を妊娠→出産、夫が苗字変更を試みるも苦戦、そして頓挫

その後しばらくして、待望の上の子を妊娠。

職場環境があまり合わず疲れていたのもありずっと改名を後回しにしていた夫ですが、ここで一念発起。紆余曲折ありつつも、なんとかイギリスで苗字を変更しました!

ちょっとここから余談なので軽く読み飛ばしてほしいんですが…

イギリスの改名制度がすごく緩くて、「こんな簡単でいいの…?」と思っていましたが、案の定というかカナダ政府がなかなか認めてくれませんでした…

海外在住のカナダ人が改名するマニュアルがないと思われ、担当者によって必要条件が二転三転…

ようやくなんとかなりそう?と思ったあたりでまた転職、今度は日本に移住することになりまた忙しく。

ここで期間をあけてしまったせいでイギリスでの改名の努力がパーになってしまいます。

娘のイギリスでの出生証明書に夫の改名後の名前を載せたこともあり、この子も私たちと別の名前が載った公的書類を持つというややこしい状態に…!

正直ちょっと夫を怒りたい気分でしたが(笑)、書類仕事後回しにしてしまう気持ちもわかるし、子供も生まれ仕事も忙しい中彼なりに頑張ってくれていたので責められません。

この時点で結婚から5年が経とうとしており、

なんかもう…こんなに面倒なら夫婦別姓でもいいか?

という雰囲気が私たちの間で流れ、今に至ります。

今まで暮らした国で夫婦別姓に対して感じた反応

アメリカでの反応

私たちは都市部に住んでいたのもあり、まったく偏見を感じませんでした。

少数派ではありましたが、別姓を選択しているカップルもたくさん見ましたよ。

何を隠そう、夫の両親も夫婦別姓です!(カナダですが、北米ということで)

イギリスでの反応

イギリス(ロンドン)に引っ越した時、なんとなく夫婦別姓への偏見というか、家族の形に対する保守的な空気を感じました。

アメリカに住んでいる時は結婚していようがしていまいが宛名は”Ms.”から始まっていたのですが、イギリスでは”Miss.””Mrs.”を明確に使い分けている人が多かったです。

”Ms.”にしてくれ、というとフェミニストかな?と思われる感じです。

それと同じで、苗字が違うけど夫婦です、という状況に「?」という顔をされる場面があったように思います。

(あくまでアメリカのまったく気にしない空気との比較)

日本での反応

日本人同士の結婚では夫婦別姓が認められていないのもあり、日本では夫婦別姓で結婚していること自体に驚かれます。

友人に「あれ?結婚してるんだよね??」と聞かれた時は、「夫の苗字が特殊でねw」と本当のことを言っていますが、国際結婚フィルター?もあり特別偏見のような目を向けられたと感じたことはないです。

8年別姓状態で子供もできた今感じる「夫婦別姓のメリットとデメリット」

メリット

公的書類や口座などの名前変更を何一つしなくていい

これに尽きるかと思います!

もとは変える気満々だったけど、書類手続き大嫌い勢としてはやらなくていいならやりたくないですね!

デメリット

結婚していないと思われる

これですね!

名前が同じというのはかなり大きくて、一目で「あ、夫婦(家族)なんだな」と思われますよね。

やはりそれがないというのは、国際結婚以外では夫婦別姓にならない日本だけではなく、割と受け入れられている北米でも「結婚前のカップルかな」と思われやすいです。

幼稚園のお受験をした時は、保守的(かもしれない)園相手に事実婚カップルと誤解されないよう、わざわざ備考欄に「苗字が違いますが実父で、母と婚姻関係にあります」と書きました(笑)

今後も夫婦別姓を維持するかどうか

なんだかもうこのスタイルになじんでしまったのと、苗字を変える労力と天秤にかけてそこまでのデメリットも感じないため、とりあえずはこのままの状態を維持する予定です。

正直普段の生活で夫婦別姓を意識する場面ってないです。

が、そんな私たちでも一つ確実に「こうなったら苗字を変えよう」と相談していることがあります。

それはズバリ、「子供が嫌がったら」!

今は普通にパパだけ苗字が違う状態を受け入れている子供たちですが、もしかしたら今後それを嫌だと言い出すかもしれません。

私たちの都合で子供たちを悲しませたくはないので、もし子供が不安に思うようなら頑張って改名に動くことになると思います。

長くなりましたが、これが我が家の夫婦別姓体験談です!
「夫婦別姓のイメージが沸かないけど、気になる!」「私もやってみたい!」という方になんとなく雰囲気が伝わればいいなーと思って書きました。

実は、国際結婚は夫婦別姓がデフォルトです!
記事内で触れた通り「6ヵ月以内なら申請することでスムーズに夫の苗字に変更できる」んですが、それを過ぎると裁判所に許可をもらう形になります。
夫となる人の苗字を名乗ろうと思っている場合は、(私みたいに)忘れないようにお気をつけくださいね!


コメント